仏具の豆知識⇒仏壇の賢い買い方

■仏壇を購入する最適時期

仏壇はいつ購入すれば良いのでしょうか? よく「お仏壇を購入すると新仏が出る」と言う説に惑わされる方がおりますが、全くの迷信でご心配無用です。また、「まだ誰も亡くなっていないから」と購入を先延ばしにしがちですが、仏壇は祈りの象徴であるほか、 毎日を力強く生きていくための心の拠りどころでもありますので、思い立ったときが仏壇を購入する最高の時期なのです。確かに仏壇にはご先祖様の位牌を祭ったりしますが、仏壇の主人はあくまでもご本尊様です。


したがって、家族の誰かが亡くなってから購入するのではなく、生きている今、感謝を捧げるために購入するのが理想的であり、お仏壇を購入すること自体が祝いごとでもあるのです。また、仏壇の中にご先祖様がいるわけではありませんので、兄弟それぞれの家庭に仏壇があっても、一つの家庭に仏壇が二つあっても、ご先祖様が迷うことはありませんので構いません。


一般的には、結婚や分家によって新居を構えるときのほか、家族の誰かが亡くなってから四十九日や一周忌を迎えるときに購入します。しかし、特にこだわることはありません。お盆の時期には仏壇フェアーや特別セールが始まりますが、折角の機会ですので良い仏壇を安く購入するには利用したほうが良いでしょう。


なお、新しく仏壇を購入したり買い替えをしたときは開眼供養(かいげんくよう)あるいは仏壇開き(宗派により、御魂入れ,お性根入れ,入仏式などと呼び方が違う)を行いますので、詳しくは菩提寺にお問合せ下さい。


■仏壇の価格の秘密と価値

初めて仏壇店に行ったり、ネットショップでたくさんの仏壇を見たとき、どれを選んで良いのか迷ってしまうことでしょう。価格を見たとき、同じような大きさの仏壇が20万円台から50万円台、さらには100万円を超えるものがあったとします。なぜ価格にこんな開きがあるのでしょうか?


第一には、材料に何を使っているかということです。例えば唐木仏壇の場合、使用している唐木の材質とその使用割合によって変わります。唐木仏壇のほとんどは、すべてその唐木だけでできているわけではなく、
[1]無垢材を多用したもの
[2]芯材に6mm程度の唐木を貼った板を使用した練り工法によるもの
[3]薄くスライスした唐木を貼った突き板を使用したもの
[4]圧縮ボード(MDF)に唐木調の杢目を印刷したもの
[5]これらを組合わせたもの
などがあり、唐木が使用されている割合が高いものほど高価になります。なお、見た目にはどれも遜色はありません。


第二には、職人がどれだけ手間をかけて作ったかということです。唐木仏壇には、細かな彫刻部がありそれらのほとんどは手彫りです。機械的に彫られた簡素な彫りと、手の込んだ複雑な掘りでは驚くほどの差が出ます。


第三には、輸入品か国産品かということです。低賃金の東南アジアなどで作り輸入された仏壇は、国産品に比べて安価であるのは容易に理解できます。


このような理由で、価格に差が出るわけです。


■後悔のない仏壇の選び方

上記のことを理解していれば、後悔することなく仏壇を選ぶことができます。
予算が十分にあるのなら、最初から高額な仏壇を購入すれば良いでしょう。大事に扱えば、一生ものどころか次の世代に引き継いでもらうことができます。予算が少ないのなら、予算に見合った仏壇を購入し、材質の特徴を踏まえて大事に扱えば十分長持ちさせることができます。


販売者の中には、見た目が同じだからと練り工法によるものを無垢を表示しているところもあるようです。また、通常販売価格を異常に高く設定し、〜9割引で他店より圧倒的に安いとうたうところもあるようです。このような販売者から仏壇を購入すると、無垢だと思っていた仏壇が実は練り工法によるものであったとか、通常価格が100万円もする高価なものと思っていた仏壇が実は他店では通常価格が60万円で販売していたということが後で分かったときにはきっと後悔することでしょう。


また、一番大切なポイントは亡くなられた方やその家族が、その仏壇を選んで喜んでくれるかと言うことです。仏壇は、仏さまと家族が心を通わせる神聖な場所であり、いつかはあなた自身が祭られるところでもあります。安ければ良いというものでは決してありません。オークションで、中古や訳ありの商品を購入しても仏さまは喜んでくれるとはないでしょう。もちろんオークションでも新品で良い商品もたくさんあります。要は、自分の購入した仏壇が、どのようなどのような商品で、なぜその価格なのかを理解していれば、後悔することはないはずです。


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