宗派の豆知識⇒曹洞宗

曹洞宗は8世紀初頭の中国の禅僧である洞山良价の「洞」と、その弟子の曹山本寂の「曹」をとって「曹洞」としたのが由来とされています。日本に曹洞宗を開宗した道元は、比叡山で13歳で天台教学を学び、18歳で建仁寺に栄西を訪ね、24歳で中国に渡り如浄を師として曹洞禅を学びました。帰国後は、永平寺を建てて仏法の提唱と弟子の養成に努めました。道元から4代目の瑩山は多くの優れた弟子を養成しながら大衆教化にも努め、曹洞宗の素地を作りました。


その教えは、ただひたすら座禅を行うこと(只管打坐)を重視し、座禅の心と姿で日常生活を生きて行く(即心是仏)ことを説きました。座禅の力は、必ず個人生活や社会生活に現れます。つまり、座禅と日常生活は一つ(禅戒一如)なのです。ですから、日常生活を大切にし、今ここに生きているかけがえのない命を事実のままに生きることこそが修行であり、この自己の修行がそのまま仏の行であると教えています。


ご本尊は、釈迦牟尼仏を祭ります。脇仏は、向かって左に太祖瑩山禅師(諡号は常済大師)、右に高祖道元禅師(諡号は承陽大師)を祭り、又は左に普賢菩薩、右に文殊菩薩を祭るのが一般的です。
(右図参照のこと。なお、地域により祭り方が異なることがありますので、菩提寺にお問合せ下さい。)


よく読まれる経典は、『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』、『修証義(しゅしょうぎ)』、『般若心経(はんにゃしんきょう)』、『観音経(かんのんきょう)』、『法華経(ほけきょう)』、『大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)』、『普勧坐禅義(ふかんざぜんぎ)』、『坐禅用心記(ざぜんようじんき)』、『伝光録(でんこうろく)』等です。


大本山は、永平寺(福井県吉田郡永平寺町志比)と、総持寺(神奈川県横浜市鶴見区鶴見)です。

曹洞宗 荘厳例


曹洞宗 荘厳例